インクラの滝  
2002年12月4日
インクラの滝は、苫小牧市と白老町の境界に流れる別々川の源流にある。高さ43.9m、幅10m。1990年4月28日、「日本の滝100選」に選ばれる。
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(注) 現在は立ち入り禁止?・・・白老町のHP
両岸の崖の崩落が激しいためか、2003年に立入禁止になったようです。
さらにその後、十勝沖地震(2003年9月26日)が発生してるので、状況は悪化しているかもしれません。林道についても通行可能なのか不明。行かれる方は自己責任でお願いします。
好天気に誘われ車にスノーシューを積んで中山峠に向かったのだが、意外に視界が悪く断念。ならばと美笛峠に移動するも、今度は雪が少なすぎて歩けず、、、渋々太平洋側に出てインクラの滝を目指すことにした。
インクラの滝は、先日TVで滝紀行の番組があり、そこで紹介されていた。「日本の滝100選」だというのに、今までその存在すら全く知らず迂闊、、、山登りが出来ないときの散策用に取って置いたのだが、早くもその時がやって来てしまった。

(アクセス) 国道36号を走り社台の市街地に入ると看板がある。指示とおりに進み高速の高架をくぐると道はダートに。あとは道なりに約10km進むと駐車場に着く。
道路には11月に降ったと思われる雪が残っていた。
気温8℃、曇り。
長靴を履いて勢いよく飛び出す。途中の河原では、勘違いしたヤチブキが芽を出していた。冬突入とは言え、暖かくて雪が少ない太平洋側なので、念のためクマ除けの鈴は身に着けて歩く。
散策路入口の展望台
滝が遠望できる
階段を下りて沢に向かう
間違って芽を出してしまったヤチブキ
沢音しか聞こえず、景色がモノトーンに変わりつつある。苔も茶褐色に変わり、流れる水以外は眠りにつく寸前のようだ。
かっちゃんが水面に動くものを見つけた。カワガラスだった。潜りながら我が家を上流に導いてくれた。
最初は静かな河原歩き
見事な清流
砂防ダムを越えると岩が多くなり、本格的な登山道?になる。目印は無く、ルートも水量に応じてなのか、何本もある。要は自分で判断して歩きなさいということなのだが、両側が切り立っている沢なので迷うことは全く無い。
途中で斜面が崩落している箇所を通過する。小石が絶え間なく落ちてくるので要注意だ。
崩落地を歩く
両側はそそり立つ断崖
のんびり歩くこと40分で滝に着いた。水量が少ない時期なのに迫力は想像以上。周囲の断崖も凄い威圧感で迫ってくる。崩落は現在進行形らしく、河原に落ちている石がどれも鋭角だった。極めつけは滝つぼが無いこと・・・積み重なった落石の上で水しぶきが上がっていた。

拡大写真
滝の右側にかっちゃんが・・・
拡大写真
滝の右側の断崖は崩壊中
拡大写真
ゆっくり休んで、来た道を戻る。途中、蔦に足が絡まって見事に転倒してしまった。咄嗟に左手を出したのだが、地面で突き指を・・・。腫れは引いたが、まだ中指が曲げられない(12/9)。歳とともに反射神経が鈍ってきたようで悔しい。
帰りは30分で車に戻った。 往復1時間10分+休憩50分=2時間の散策で、我が家だけだった。
途中、苫小牧アルテン「ゆのみの湯」で汗を流し帰路に着く。


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