HDの引越し 2003年6月8日
先ずはめでたし!・・・と言うべきだろう。GWから続いたPCトラブルがようやく解決?した。全てではないが、一番復活を望んでいた写真が甦ったのだから贅沢は言えまい。
事の発端は各種データのバックアップを怠った自分が悪いのだが、正直大変だった。参考になるかどうかは分からないが、解決までの顛末を記録しておこうと思う。あくまで素人の記録なので、知ってる人には当たり前のことばかり。技術屋さんは即刻退場してください(笑)。

トラブルを起こしたのは二代目愛機「SOTEC・M260RB(2000年6月購入、W98SE)」である。初期不良やアフターケアであまり評判の良くないメーカーだが、我が愛機に限っては快調に動いていた。スペックも、HD30GB、128M、DVD、CD-RW搭載など、購入当時は最先端のものだった。「これなら4〜5年は買い換えなくても済むな」と思っていたが、世の中そんなに甘くはなかった。インストールされているソフトのバージョンアップをする度に、動作が鈍くなっていくのだ。致命的だったのがホームページビルダー最新版のインストール。メモリーを食い尽くしてしまったのか、ものの数分作業するだけでフリーズしてしまう。通常の動作にも支障が出るようになり、もう限界、、、仕方なく解決に向け動き始めることにした。

最初に考えたのがメモリーの増設。まあ順当なところだろう。128MBを256MBにしようと考えたのだが、調べてみるとそんなに簡単でないことが分かってきた。技術の進歩は想像以上で、たった3年前に購入したPCのメモリーは、もう過去の遺物扱いなのだ。時代は「DDR-SDRAM PC2100〜」らしく、我が愛機用の「SD-RAM PC/100」はもう店頭には存在していないのである。メーカーから取り寄せればあるのだが、値段が高く、そこまでするのならXP搭載の新PCを買ったほうがマシという結論になった。

物色した結果、候補はDELL、eMachines、SOTECに絞る。SOTECは不良品が心配で先ず脱落。残りのメーカーは甲乙つけ難かったが、販売代理店が近くにあると言う理由でeMachinesを購入することに決めた。
eMachines N2340・・・Celeron2.3GHz 40GB 768MB(256+増設512) CD-RW DVD-ROM

さて旧PCから各種データの引越しと意気込んだのも束の間、旧PCが変なのである。電源を入れても一度では立ち上がらない。ようやく動き出したものの、マイコンピューターから(D)と(E)ドライブが消え、開かないトレイにはCD−RWが入ったままに、、、。どうやら、ハードウェアとしてのCD及びDVDを認識していないらしい。CD-RWにバックアップする作業はまだ始めたばかりで、特に最近のデジカメ写真はHDに入れっぱなし・・・大ショックである。そうこうしてる内に立ち上げることすら出来なくなり、どうしていいやら、、、、。
無い知恵を絞って出した結論は、脳ミソの中身をコピーできないのなら、脳ミソ自体を取り出して蘇生させるしかない、、、と。 新PCでネット検索したら「外付けHD用キット」なるものがあるらしいのも分かった。さらに友人のSさんからは「最後の手段として、新PCに増設ドライブとして組み込む方法もある」とのアドバイス、、、嬉しい限りである。

新旧PCの手引きを熟読してHDの増設についての知識を得る。新PCにはHDの増設スペースもあり、素人なりに、ひょっとしたら何とかなるかもしれないと思い始める。うんうん、先の展望が見えてきたかも・・・。ダメなら外付けにすればいいし、万一の時はもう一台買うぞ〜!と、先立つ物など無いのに妙に張り切るのであった。


旧PCのハードディスクを取り出し、新PCに増設
手順1 旧PCからHDを取り出す。
手順2 取り出したHDのジャンパを「CS(Cable Select)」に設定する(eMachinesの場合)。
最初は何のことなのか???だったが、どうもこれが重要らしい。
コネクター用のピンの間に4列のピン並んでいるのだが、何処に設定するかでHDの性格が決まるのだ。4列とは、メイン(マスタ)、CS、スレーブ、無印、である。
取り外したHDは当然メイン(マスタ)に設定されているが、新PCに増設するときはCSに設定する(eMachinesの場合)。設定方法や取り付け方はPCの手引きにも書かれている。
HDに書かれている
ジャンパの設定方法
ジャンパをCSに設定
手順3 新PCに組み込む
取り出したHDを新PCの増設スペースに取り付け、コネクターを接続して完了。あとは電源を入れて増設HDが正常に認識されればOKである。
上段・・・新PCのHD
下段・・・旧PCのHD
マイコンピューターの
ローカルディスクとして認知
最悪の場合、新PCが動作不良になるかもしれないと危惧していたが、何事も無く、、、そして今も正常に動いている。膨大な山の写真、HP作成用の素材、お気に入りリストなども完全復活した。ただ、過去メールだけはダメだった。私が知らないだけで方法はあるのかもしれないが、これ以上触って新PCのご機嫌が悪くなっても困る。写真が復活しただけで良しとしなければ・・・。HDの容量も計70GBで余裕になった。
このレポートを作成した翌朝(6/9)のこと。
PCが立ち上がらない。焦る。やはり傷んだHDの増設は無謀だったか?
増設した旧HDを取り外して再度立ち上げる。祈るような気持ちだったが、結果は快調に起動、、、ホッと胸を撫で下ろす。各セクションの動作も機敏になり、やはり増設HDが負担になっていたことが分かる。こうなる前にデータだけは吸い上げることができてラッキーだった(容量は40GBに後戻り)。
余談・・・今回のPCは三代目なのだが、実はモニターとプリンターはW95当時のものを使っていた。壊れないのだから捨てられないし、できるだけ使おうと思っていた・・・そう過去形である。嫌々ながらプリンターを買う羽目になったからだ。
予想外の出費になった原因は、我がプリンターのXP用ドライバ(ソフト)がメーカーから提供されなくなった為である。購入してからまだ6年、元気に動いてるプリンターなのに、ドライバが提供されないだけで使えなくなるのは寂しい話だ。せめてモニターが天寿を全う出来るよう祈るばかり。
あ、、、もう一言。
PCもきちんとメンテをしなきゃダメですな。旧PCの中は埃の山で、特にファンの周りにはビッシリ。あれでは内部が高温になり、壊れるのも無理はないか、、、と。


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