エゾナキウサギ


 大雪山ではお馴染みです。特徴のある鳴き声はいたるところで聞こえてきますし、急いで通り過ぎなければかわいい姿も簡単に見ることができます。
 ナキウサギは暑さに弱いので、夏でも涼しい岩れき帯で生息しています。冬眠はしないため、8月中旬以降になると冬の食料(高山植物など)をせっせと集め始めます。姿を見たいのなら積雪までのこの時期がベストです。
 ちなみに、姿を見かける確率が高いといわれる場所は白雲岳・緑岳・トムラウシ・ニペソツなどですが、岩れき帯ならばどこでも観察は可能です。日高や夕張山系にも生息しています。場所よりも季節を選んだほうが姿を見る確率は高いと思います。
 わが家はナキウサギの鳴き声が聞こえたり姿を見たときは、その場で15分〜1時間ぐらい休憩します。静かにしていると、運が良ければ岩の上などにひょっこり出てきます。

  <表大雪以外で観察した場所>…表大雪はいたるところで観察が可能
    ・十勝連峰 美瑛富士〜オプタテシケまでの稜線
    ・東大雪ユニ石狩岳 ナキウサギ園〜沢の源頭部まで
    ・東大雪ニペソツ 前天狗〜山頂
    ・北大雪平山 1,737m稜線手前の登山道〜稜線の近辺


1996年8月21日 ユニ石狩岳 大崩れの対岸〜沢源頭部のブヨ沢出合にて
ルート…由仁石狩川登山口⇒ナキウサギ園⇒十石峠⇒ユニ石狩岳

これから収穫です

このナキウサギは足元を走り回っていました



1998年9月10日 ニペソツ山 前天狗〜天狗平  山頂手前
ルート…杉沢出合⇒ニペソツ山



2000年6月20〜22日 化雲岳〜ヒサゴ沼 化雲岳からヒサゴ沼へ下る途中にて
ルート…クチャウンベツ登山口〜五色岳〜忠別小屋〜ヒサゴ沼

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