お願い(入山にあたって)


推奨リンク
山のトイレを考える会
入山前に是非訪ねてください。
北海道山岳トイレ情報」もオススメ! 山中と登山口のトイレ情報があります。
登山道が荒れています
登山者の急増により登山道の荒廃が進んでいます。
沢状態になった泥んこ道を避けて歩いた結果、植生の中に道が幾筋もできてしまったり、幅が広がってしまった登山道が多くなりました。汚れてもいいようにとスパッツを着けているのですから、草花を踏みつけたり、笹やハイマツ掴みながら登山道を外れて歩くことはもう止めませんか…。少々泥や水に浸かっても登山道
を歩きましょう。意外にも水が流れている所は靴が滑りません。
上記の理由から、近年、木道の整備も急ピッチで行なわれています。木道からもできるだけ降りないようにしましょう。
ゴミは捨てない 埋めない 持ち帰る
登山道はもちろんですが、特にキャンプ指定地にゴミを捨てていかないようお願いします。見て気持ちのいいものではありませんし、それを動物が食べて味を覚えたら困ります。見えなければいいだろうという理由から土に埋める方もいるようですが、動物の嗅覚は鋭いので簡単に掘り起こされてしまいます。必ず持ち帰ってくださるようお願いします。
用足し後の紙は持ち帰る
大雪山は登山口から長時間歩行しないと避難小屋のトイレにたどり着けません。また縦走の際も次の避難小屋まで相当時間がかかります。そのため途中の登山道脇で用足しをされる方が多いようです。またキャンプ指定地の中にはトイレのない場所(トムラウシ南沼、裏旭、沼の平大沼)もあり、登山者の急増とともにトイレ問題が発生しています。
特に「トムラウシ南沼キャンプ地」と「美瑛富士避難小屋キャンプ地」は悲惨な状況です。トイレ場を探すためのトイレ道がいたるところにでき、その先にはティッシュが散乱しています。各登山道でもトイレポイントと呼ばれるところがあり、その近くでは同じような事態になっています。
携帯トイレを持参して全て持ち帰るのが理想ですが、無理な場合はせめて使用後のティッシュだけでも持ち帰って下さるようお願いします。
(トイレの新設等も検討されているようですが未だ結論に至っていません)
大雪山の山小屋は避難小屋です
本州の食事・寝具付きの山小屋とは違い、大雪山の小屋はあくまで緊急避難用の山小屋です(登山口のヒュッテは別)。当然寝具や食事はありませんし、内部は狭く収容人数もほとんどが数十人規模です。そのため、夏山シーズンの週末や紅葉の時期は大変混雑します。遅い到着の場合は、小屋に入れないことも想定してテントを持参して下さるようお願いします。
避難小屋の中には、傷みがひどくて居心地が悪い小屋もありますので覚悟して利用してください。
特に混雑がひどいのは、白雲岳とヒサゴ沼の避難小屋です。
テント泊はキャンプ指定地で
大雪山はキャンプ指定地以外はキャンプ禁止です。やむをえないビバークの際も植生を傷つけないようにしてください。
キャンプ指定地ではテントサイトがロープで区切られているので、必ず指定された場所にテントを張ってください。また、避難小屋と同じくテントサイトも混むときがありますが、譲り合って幕営し、決して植物の上には設営しないようお願いします。やはり白雲岳とヒサゴ沼のサイトは混みます。
水場もロープで区切って保護していますので、中に入ったり近くで用足しなどしないようお願いします。
水場が涸れることがあります
夏山シーズン中に、水場が涸れてしまうキャンプ地がありますので気をつけてください。特に近年は猛暑のため、以前より早く涸れている年が多いような気がします。ただし冬の降雪量と春以降の天候に左右されますので、最新の情報を仕入れて入山してください。
キタキツネには要注意
キタキツネがキャンプ地に出没し、テントが破られる被害が出ています。狙っているのは食料ですが、時には備品や衣類なども持っていかれているようです。寝る時や不在の時は食料の匂いが外にもれないよう厳重に保管してください。テント補修用具も必携です。特に注意が必要なのは、黒岳石室、白雲岳、ヒサゴ沼のキャンプ地です。
以前ヒサゴ沼で、テントの前で食事をしていた人が、近くに置いてあった食料の袋を一瞬のうちに取られるのを見たことがあります。
テントの近くに人間がいてもキタキツネは静かに寄ってきて、スキをうかがっていますので気をつけてください。
原因は、キャンプ地にゴミを置いていったり、登山者や観光客が安易にエサを与えたためと思われます。もしヒグマが味を覚えたら大変なことになります。ゴミは持ち帰ること、野生動物にはエサを与えないこと、よろしくお願いします。
エキノコックスにも注意
エキノコックス症は、キタキツネのフンに混じって出てきた寄生虫の卵が人間の口から入ることで感染します。数年から10年以上の進行期(潜伏期間)を経て肝臓の障害から現れ、悪化すると死に至ります。
キタキツネは大雪山を含め北海道の全地域で生息しています。どんなにきれいに見える水でも湧き水以外は煮沸することが賢明だと思います。特にキタキツネが居ついているキャンプ地の水は煮沸をおすすめします。
(予防策)
  ・キタキツネには近づかない。
  ・山の沢水は必ず煮沸してから飲む。
  ・手洗いとうがいをする。
ヒグマについて
<ヒグマの対処法>
・鈴などの鳴り物を身に着ける。
見通しの悪い場所、登山者が少ないコース、ヒグマの行動が活発になる時間帯(早朝、夕方、ガスっているとき)は、鳴り物で人間の存在を知らせるようにして下さい。ヒグマも人間を怖がっているのでヒグマの方から避けてくれます。
ただし、好奇心が強い小グマや若いクマは、逆に近づいて来るという説もあります。
・ビジターセンターや登山口で最新の情報を仕入れる。
心配な方は、旭岳や層雲峡のビジターセンター、高原温泉・銀泉台などの登山口で最新の情報を収集してください。
・匂いが付かないようテント内での調理は避ける。
就寝中に襲われないためですが、テント泊の人が多い場合はあまり気にしなくてもいいと思います。やむをえないビバークや人気のないサイトでは注意が必要です。私もトムラウシ近くの三川台でやむなくビバークしたときは、夜間ヒグマ?の気配がありました。
・万一出会ってしまったら
絶対に慌てて逃げないこと。ヒグマがそのまま立ち去るようだったら、静かにして動かない。ヒグマが逃げない場合は、ヒグマの目を見ながらゆっくり後ずさりしてその場を離れる。背中を向けて走って逃げるのは最も危険です。
襲われた場合、戦うか否かは賛否両論あるのでここでは言及しません。
・その他、注意すること
ゴミの項目でも書きましたが、ゴミ・残飯は必ず持ち帰ってください。ヒグマが食べて味を覚えると登山者やキャンプ地を襲うようになります。後に続く登山者の安全のためにも協力をお願いします。
<目撃例>
大雪山には100頭以上のヒグマが生息していると言われており、目撃もいたるところでされています。高原温泉は有名ですし、コマクサ平や旭岳(2001年)でも目撃されています。また、姿は見なくても糞や足跡、採食による掘り返しの跡を登山道で目にすることは多いです。
キャンプ地近くでの目撃は、私の知っている限りでは白雲岳・忠別岳・ヒサゴ沼のキャンプ地です。私も忠別岳避難小屋でテントを張った時に至近距離で出会いました。その時はヒグマの方が人間に全く無関心で、1時間ほどじっくり観察することが出来て嬉しかったです。

<事故は?>
大雪山でヒグマが人間を襲ったと確認された事例は、私が知ってる限りではありません。90年代半ば、沼の原大沼で幕営中に襲われてテントが破られたという事件がありましたが、真偽は不明でキタキツネの可能性もあります。北海道全体でも、1970年に日高連峰の九ノ沢カールで大学のパーティーが襲われた事故以来、登山者がヒグマに襲われた事例はありません。

いろいろ注意を書き連ねましたが、あまり神経質になる必要もありません。人間の居住地域に近い所で暮らしているヒグマと異なり、自然の食料が豊富にある大雪山のヒグマは、今のところまだ危険性は少ないと思います。ただし、出会い頭の遭遇はヒグマを驚かせてしまい襲われる可能性があるので、視界が悪いときやハイマツ帯などの見通しの悪い場所では、鳴り物を必ず身に着けて下さい。後は最低限の注意を払って行動すれば大丈夫だと思います。
野生動物にはエサを与えないで下さい(山の動物のページから転載)
当たり前のことですが、野生動物にはエサを与えないで下さい。知床でヒグマにエサを与える観光客がいますが、これなどは問題外。クマはペットではありません。その場限りで帰ってしまう観光客は満足でしょうが、そこで生活している人は味を覚えたヒグマの脅威にさらされます。ヒグマにとっても不幸なことで、人間に近づくようになると駆除される可能性が出てきます。
キタキツネがよく交通事故に遭うのも、エサをもらおうと道路に出てくるのが一因です。もらうことに慣れた動物はエサを取れなくなり冬が越せません。エサを与えるだけの自己満足の動物愛護ではなく、本当に動物の立場になって接して下さるようお願いします。

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