大雪山 新着情報

(夏山中心)


2001年
10月31日 旭岳で遭難
10月19日に旭岳に登った札幌の男性が行方不明になりました。
男性は登山届が未提出。さらに単身赴任中で週末を挟んだため会社・家族からの連絡が遅れ、捜索開始が週明けの24日になってしまいました。その後捜索は連日行なわれましたが発見できず、結局捜索打ち切りになりました。
当日8合目辺りで目撃されていたのですが、捜索では登山道近くには男性の痕跡はなく、下山中に登山道を外れたのではないかと思われます。
翌週にも外国人男性が下山せず遭難騒ぎになりました。コースを欲張った結果登山道を見失ったそうですが、すぐ引き返して登山道でビバーク。結局翌朝無事下山しました。登山経験が豊富だったのと夜間の気温が高かったため無事に生還となりました。
この時期の大雪山は積雪は少なくても気温は氷点下になり既に冬山です。特に旭岳は火山灰と砂れきの不明瞭な尾根道なので、天候の急変には要注意。隠れる場所は全くないので、強風でガスったときは状況が一変します。
この時期に入山しようと計画されている方は、冬山装備プラス技術・体力・経験が必要です。


10月1日 登山口への林道閉鎖
銀泉台、高原温泉、クチャンベツ、愛山渓温泉の各登山口への林道は、10月に入り次々閉鎖になります。各登山口のデータに情報はアップしましたが、積雪等の状況次第では変更の可能性があります。山行前に各自で最新の情報を収集して行動してください。


9月21日 旭岳の新石室利用開始
老朽化のため解体し、同じ場所で新たに建設されていた旭岳石室が9月10日完成し、
9月21日から利用可能
になりました。
鉄筋コンクリート2階建。
1階は一般の休憩所。2階は緊急避難用宿泊所。屋外に携帯トイレ使用場所有。
宿泊利用は緊急時のみに限定。
テントサイトもありませんので、通常の宿泊目的での利用はできません。

旭岳周辺での野営は、旭岳東側コルの裏旭野営地か、旭岳温泉のキャンプ場でお願いします。
 問合せ 東川町役場商工観光課 TEL 0166-82-2111
(写真は10月31日撮影)


9月20日 旭岳にヒグマ出没 続報
9月19日よりロープーウェイの運転が再開されました。
東川町では当面、ヒグマの発見現場近くに自然保護監視員を配置して監視するそうです。入山される方は各自で最新の情報を収集し、東川町の指示に従って行動してくださるようお願いします。
  問合せ 東川町役場商工観光課 TEL 0166-82-2111

19日に私も愛山渓〜沼の平〜裾合平を歩きましたが、ガスって見通しが利かないのに鳴り物を身に着けていない登山者(単独の人も)を多く見かけました。

@ガスには注意…ガスっているときはヒグマの行動が活発になります。
  見通しも利きませんので注意が必要です。
A出会い頭に会わないように鳴り物は必ず身に着け、周りを確認しながら行動してください。
B食べ物は絶対に捨てないで下さい(ゴミも持ち帰る)
  ヒグマが味を覚えると人間を襲うようになります。
Cヒグマは匂いに敏感です。
  移動中の食事は携行食で済ませ、匂いの出る調理はできるだけ避けてください。
D単独登山者は特に注意してください。



9月18日 旭岳にヒグマ出没 続報
<9月18日付北海道新聞朝刊より>
東川町は、18日は入山禁止にはせず、登山客に注意を呼びかけた上で本人の判断に任せることを決定。旭岳ロープーウェイは、登山道付近に異常がなければ18日午前6時に運転を再開予定。旭岳ビジターセンターによると、2ヶ所で目撃されたヒグマは同じヒグマで、体長約160センチ、年齢は3歳程度と見られる。

<同日付北海道新聞夕刊より>
結局、18日もロープーウェイは運休。
旭岳中腹の霧が深く、ヒグマと遭遇する危険があると判断したため。ふもとの旭岳温泉からの登山者に対しては入山禁止措置は取らず、張り紙で注意を呼びかけている。

やはり若いヒグマでした。まだ人間に対する恐怖心が薄く、テリトリーも確立していないのではないでしょうか。旭岳の尾根はエサも少ないと思うのですが…。
入山に際して、ロープーウェイ姿見駅から姿見の池までは、ハイマツで見通しが利かないので注意が必要。尾根に取り付いてから山頂までは、視界を遮る障害物がないので出会い頭に会うことはないと思います(ガスっているときは注意が必要)。


9月17日 旭岳にヒグマ出没
<9月17日付北海道新聞夕刊より>
17日午前6時ごろ…ロープーウェイ姿見駅付近でヒグマ1頭目撃
17日午前11時ごろ…旭岳登山道6合目付近でヒグマ1頭目撃

このため東川町は、17日正午から旭岳登山を全面禁止に。

普段はあまり出没しない場所での目撃で、登山者以外の観光客も訪れることから登山禁止の措置が取られたのではないかと思われます。

秋も深まりヒグマが木の実などを求めて高山帯に戻ってきたようです。この時期大雪山を歩くと目撃はしないまでも、新しい足跡・糞・掘り返しなどを見つけます。ほとんど気づくことはありませんが、私たちが歩いている近くにもヒグマはいます。
ただ大雪山の場合、ヒグマの方が人間を察知して距離を保ってくれているようです。今のところ自然の食料も豊富なので人間を襲うような行動には出ていませんが、注意は怠らないようにしてください。


8月11日 転落死亡事故発生
7月23日午前9時半頃、「トムラウシ温泉〜トムラウシ山コース」のカムイサンケナイ川上流(通称コマドリ沢)で、42才の神奈川県の男性が下山中に増水した沢に転落して流され亡くなりました。19日に旭岳温泉から入山し、23日トムラウシ温泉に下山予定だったそうです。
前夜から強い雨が降り続き普段は20センチ程度の川の水位が1メートル以上に増水していたとのことで、ほぼ沢と同じ高さの登山道は水没していた可能性もあります。登山道は沢の源頭部付近を1キロ弱歩くだけで、雪渓が無くなれば秋には涸れ沢になるほど水量が少なく危険のない沢です。そう考えると相当の豪雨だったと思われます。
亡くなられた方はおそらくこのコースが初めてで、普段の沢の状態も知らず雨の中無理して下山していたのではないでしょうか。入山される方は日程に余裕を持った無理のない登山を心掛けてくださるようお願いします。
亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


7月26日 旭岳遭難騒ぎ
7月24日午前、旭岳7合目の登山道付近で無人のテントが畳んだ状態で発見されました。遺留品から62才の大阪の男性のものと判明し、遭難の可能性もあるとして捜索を開始しました。
その後、26日になってその男性が自宅に戻ったことが確認され無事が判明しました。
男性の話では、23日夕方に旭岳に登ろうとしたが大雨と霧のため7合目でテントを被りビバーク。24日早朝にテントを放置したまま下山したそうです。テレビのニュースでは本人の話として、テントが雨に濡れて重くなったので放置して下山した、と伝えていました。もちろん登山届は提出されていませんでした。
一々説明しなくても山を愛する方ならわかっていただけると思いますが、
心を入れかえない限りこの男性には二度と山登りをやってもらいたくないです。
警察からもしっかりお灸をすえられたそうです。

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