トムラウシ山(2141m)
その1

登山日 2004年6月16日
ルート トムラウシ温泉短縮コース〜山頂
天候 快晴
気温 8℃(登山口)〜12℃(山頂)
アクセス ◇トムラウシ温泉
清水・新得から車で約1時間20分。
国道274号・道々133号から、屈足・岩松・トムラウシ温泉の標識に従って走行。屈足からは道なりまっすぐ。
ヌプントムラウシ温泉や十勝岳新得コースの分岐になっている「曙橋」から先は、ダート(約10キロ)。
◇短縮コース登山口
トムラウシ温泉から、さらにダートを約7キロ。車で約20分。
MAP
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林道〜登山口 登山道
車中泊  トムラウシ温泉公共駐車場
温泉  トムラウシ温泉東大雪荘
備考 バイオトイレが使用可能なら、短縮コース登山口駐車場でも車中泊は可能。通常6月中旬〜9月。
登り コースタイム 下り
5:20 短縮コース
登山口
16:50
5:40 温泉コース分岐 16:35
6:30

6:40
カムイ天上
(旧道分岐)
15:50
8:20

8:35
カムイサンケナイ川
(旧道分岐)
14:30
8:45 コマドリ沢取付 14:25
10:00

10:10
前トム平 13:55
10:45 トムラウシ公園
(1748m)
13:25
11:30 分岐
(南沼キャンプ地)
12:55
12:00 山頂 12:35
6.40 合計(休憩含む) 4.15
新道の雪渓では、落ちているピンクテープを回収し、迷いやすい箇所に付け直しながら歩きました。新道区間の登りは、少し余分に時間がかかっています。
入山届の記録では、他の登山者は往復で約8〜12時間と開きがあります。体力次第と言うことでしょうか…。我が家はもちろん、無体力です。

残雪期の大雪山。今年は先ず、何処から登ろうか…。 悩むとき、我が家の足はいつもトムラウシへ。
もう少し時期が早ければ、雪渓のショートカットを多用してヒサゴ沼泊も可能だが、6月中旬ともなればそれも難しい。今年は「残雪の新道」に、日帰りでアタックすることにした。
午前2時、トムラウシ温泉駐車場に到着。仮眠を取り、4時に起床。仕度を整えて短縮コースに向かうと、そこには既に数台の車が…。例年なら、我が家だけの寂しい登山口だが、6月半ばを過ぎて、さらにこの好天気。先客がいても当たり前か…。バイオトイレはまだ使用不可。温泉駐車場の車中泊で、正解だった。
午前5時20分に出発。入山届は我が家が3組目だったが、届出の数と車の台数が、どう考えても合わない。未記入の人が多いのかな…。
トムラウシ温泉公共駐車場
我が家だけだった
短縮コース登山口駐車場
バイオトイレはまだ閉鎖されていた
短縮コース登山口駐車場
歩き出して、驚いた、、、登山道を塞ぐ倒木がやたらと多いのだ。今冬は道東でドカ雪があったが、大雪山系の南斜面にあたるこの地域も、道東型ドカ雪に見舞われたのだろうか…。倒木は登山口近くの標高の低いところだけで、カムイ天上が近づくと全く無くなった。
最初から倒木 これでもかと倒木 カムイ天井に近づくと、雪渓が…
カムイ天上に到着。やはり雪融けが進んでいた。雪渓はあるが、コースをショートカットできるほど多くはない。今日の目標は一応山頂。藪に阻まれて時間をロスするのは避けたかった。仕方なく夏道の新道に沿って雪渓を進む。
もう少し積雪があれば尾根の中央を進めるのだが、夏道は南斜面に向かう。雪渓の無いところは笹の切り口が手強く、時間ばかりかかる。転倒でもしようものなら、体中に刺さりそう、、、靴も傷むし、注意が必要だ。後で北斜面に戻ることを考えると、新道も春山コースと同じ尾根の中央で良かったのでは…。
落ちているピンクテープを回収し、分かり辛いポイントに取り付ける。踏み後も少ないし、地形に不案内の人は雪渓で右往左往したかもしれない。
カムイ天上 新道は尾根の南斜面に出る。正面には十勝連峰が…
北に曲がり尾根上に戻る 尾根を進み高度を上げていく
トムラウシも見えてくる
徐々に北斜面のトラバースになる
カムイ天上からは、雪渓と登山道の割合が半々程度。もう少し雪があれば沢への下りはショートカットできたかもしれず、残念だった。
この辺りはピンクテープが多いので、雪渓があっても迷うことは少ないだろう。旧道と異なり、道もほとんど真っ直ぐだ。
展望は最高。もちろんトムラウシも見える。

右の写真は最後の雪渓トラバース。
先の樹林に入ると、ジグザグの下りになる。ここは雪渓を斜めに下っても沢に下りれたと思うが、微妙な積雪でもあり、そのまま夏道に沿って進んだ。
それよりも、ジグザグ下りになったところで、その奥の雪渓に出れば良かった。雪渓を真っ直ぐ下れば、最後の急斜面のロープ設置ポイントで合流し、そこが沢なのだ(カムイサンケナイ川)。
ジグザグの下り…雪渓が多い
ときは、そこを利用した方が早い
沢に降り立つポイント
最後はロープが設置されている
カムイサンケナイ川に沿って進む
増水時は要注意だ!
カムイサンケナイ川に下り立ち、長い雪渓歩きに備え軽アイゼンを装着する。カムイサンケナイ川、その後のコマドリ沢とも傾斜は緩やかなので、アイゼン無しでも問題はない。要は楽をして疲れを軽減したいだけなのだ。歳を重ねてドンドン軟弱になってきた…。
注意:6月下旬〜7月、雪融けが進むと沢の流れも顔を出すようになり、雪渓の踏み抜きには注意が必要だ。沢の中央を歩くのは避けたほうがいいだろう。登山道は上流に向かって左の樹林沿いに進み、最後のコマドリ沢取付きで右に渡渉する。
この区間、通常の水量なら靴をほとんど濡らさずに通過できるが、雨が激しいときは利用を控えた方がいい。増水した沢に転落して死亡した例もある。
旧道分岐の杭の頭 ここで右のコマドリ沢に取り付く
渡渉ポイント
コマドリ沢取付から
ルートを振り返る
ここを抜けると広い雪渓になる
ルートは右の雪渓を登っていく
雪渓の下はロックガーデン
途中から、右のハイマツ帯に取り付く
アイゼンを外してハイマツ帯へ
登山道を登りつめれば前トム平だ
上の写真と比較してください
無雪期のコマドリ沢(
2003年10月8日)
トムラウシ山・その2

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