羅臼岳(1660.2m)
2002年8月 4日 札幌〜白滝
5日 白滝〜藻琴山〜羅臼
6日 羅臼湖往復
7日 羅臼岳(途中撤退)
8日 羅臼〜札幌


事前にお断り
え〜っと、ピークは何処も踏んでおりません。
よって中身は旅行記みたいなものでございます。
途中で退室される方は、どーぞ遠慮なく、、、

8月4〜5日 (車による移動日)
札幌〜上川〜白滝高原キャンプ場(泊)〜美幌〜藻琴山〜川湯温泉〜浜小清水〜ウトロ〜羅臼(泊)
8月4日
21:40 札幌出発。
道北は明日の前半まで天気が持つという予報だったので、とりあえず平山(白滝村)を目指すことに・・・。
上川から国道273号に入り、浮島からは白滝まで暫定開通の無料の高速道路に乗る。途中の北見峠は立派なトンネルになっていて、今話題の無駄な高速道路を実感。並行して走る国道333号の交通量は少なく、国道の北見峠に雪道対策用のトンネルを作るだけで充分だと思う。完全に税金の無駄使いだ。
8月5日
2:00 白滝高原キャンプ場着(札幌から220キロ)。 車中泊。
4:00 起床。
予報では今日も明日も曇りなのに、朝起きたら晴れていた。聞くたびにコロコロ変わるので予報は全く信用できない。もし明日の天気が良くなったらマズイので、少しでも知床に近づこうと出発することにした。途中、お手軽な藻琴山でも登ることができれば・・とも。

★白滝高原キャンプ場
持ち込みテント(無料)、バンガロー(低料金)、五右衛門風呂(無料)
我が家のお気に入りだが、高速道路が近くにできたため時折り通行音が・・・残念だなぁ。
白滝高原キャンプ場
8:40 藻琴山登山口着(札幌から380キロ)。
東藻琴村から道々102号で屈斜路湖に向かう。峠の分岐で「ハイランド小清水725」の看板に従って曲がると、展望台兼登山口の駐車場に着く。

オホーツク海沿いの国道は晴れていたのに、内陸に入った途端くもり空。藻琴山もガスと霧雨で中止。仕方なくシマリスに少し遊んでもらったあと、屈斜路湖に向かう。かっちゃんは平山に登ればよかったと、ご機嫌斜め。
藻琴山案内板と登山届のポスト 遊んでくれたシマリス
9:50 屈斜路湖砂湯キャンプ場着(札幌から410キロ)。
屈斜路湖畔の砂湯はさすがに賑やかだった。かっちゃんは散歩に出かけたが、私は前夜の寝不足と山が望み薄になったことで、すっかり昼寝モードに。広い駐車場の端で、耳栓をして仮眠に突入だ。
3時間ほど寝たらスッキリ。近くの川湯温泉に移動し、森林の散策と足湯を味わう。
夕方近くなって、宿泊予定地の道の駅へ。
屈斜路湖・砂湯 川湯温泉街の足湯(無料)
17:30 道の駅「はなやか小清水」着(札幌から480キロ)。
道の駅はJR釧網本線の「浜小清水駅」と同じ建物だった。道と鉄道の駅が一緒になっているのは初めての経験。
駅周辺と少し離れた小清水源泉花園を散策。花は盛りを過ぎていて今ひとつだった。

最新の天気予報を確認したら、少し好転の気配が・・・。もし晴れたときに登山口にいなかったら後悔するので、急遽羅臼に移動開始。
オホーツク海と道の駅(右)
近くの展望台にて
小清水原生花園の散策路
19:30 道の駅「知床・らうす」着(札幌から570キロ)。
オホーツク側のウトロは雲リだったのに、知床峠から羅臼までは雨。
寝る頃には本降りになってしまい、車に叩きつける雨音を聞きながら就寝。


8月6日 羅臼〜羅臼湖往復〜ウトロ・夕陽台の湯〜羅臼
4:30 起床。
雨はようやく止んだが、ガスで山は全く見えなかった。天気予報も曇りで今日も望み薄。仕方なく羅臼温泉街を散策したが、かっちゃんの足取りも重い。
と、ところが、、、車で朝食を取っている間にガスがどんどん取れて、9時ごろには快晴の天気に。今頃晴れても往復11時間の羅臼岳はもう無理。急遽羅臼湖往復に変更することにし、情報収集のため「羅臼ビジターセンター」に立ち寄る。かっちゃんは「ダメモトで登ればよかった」と益々ご機嫌斜めに・・・。
道の駅「知床・羅臼」 羅臼岳はガス
羅臼湖往復 標準散策時間・・・往復2時間  我が家の散策時間・・・2時間5分(休憩15分を含む)
標高・・・入口(680m)〜羅臼湖(740m)
散策路入口へのアクセス
国土地理院発行の数値地図及び
「山旅倶楽部」オンライン地図を
利用したカシミール3D地図画像
散策路のルート図
(一の沼にある看板)

地図をクリックすると拡大します
 知床峠から羅臼側に3キロ下った地点(見返峠・標高680m)が入口。近くの道路沿いにはこげ茶色の小屋、入口には自然保護の看板がある。
 入口には駐車場が無いので知床峠から歩かなければならない(徒歩で約45分)。ところが実際は入口付近の路側帯に止める車も多い。ビジターセンターの話では、霧がかかると事故の危険があるので駐車をしないようにパトロールをしているそうだが、霧の車道を峠から3キロも歩く方がもっと危険に思われた。散策路に木道を整備して観光客の受け入れ態勢を整えているのだったら駐車場も作るべきだと思うが、オーバーユースにならないように敢えて不便にしているのかもしれない。
お願い・・・植物の保護のため、ロープの外に出たり木道から外れたりしないようお願いします。熊鈴等の鳴り物は必携。
出発
10:30
峠から下ってきて右側(写真中央) 入口(登山届のポストあり) 散策路は水たまりとぬかるみ
長靴が絶対有利
見上げれば見事な青空だった。こうなることが分かっていれば今頃は羅臼岳の山頂あたりだったのに〜と思ったが、気まぐれな知床の天気が相手では仕方ない。しかし暑い、、、温度計を見たら30℃。暑さに弱い私ではやはり羅臼岳は無理だったかも、と。
入口で入山届を書いて出発。
出だしから水たまりとぬかるみの連続になる。両側には道を広げないようロープが張られており、最初から開き直ってチャプチャプ歩く。最初の一の沼で戻ってくるファミリーと出会ったが、子供たちはヒザから下が泥だらけ。あまりのぬかるみに二の沼で引き返したらしい。我が家の登山靴を見て、「スニーカーじゃ無理だったね」と。感心された我が家だが既にスパッツもズボンも泥だらけ。ここは長靴が絶対有利だ。
一の沼
10:40

二の沼
10:45
一の沼 二の沼と羅臼岳 羅臼岳を眺めるかっちゃん
二の沼の木道に出ると沼の奥には目指す(はずだった)羅臼岳が現れた。かっちゃんが恨めしそうに眺める。
道は木道が多くなりぬかるみも少なくなった。アップダウンが少ないので完全にハイキング気分で歩ける。花は盛りが過ぎたのかほとんど咲いていない。三の沼には枝道(木道)があり、行き止まりが沼越しに羅臼岳を望む絶好の休憩ポイントになっている。この日も三脚を立てたカメラマンが粘っていた。
三の沼
10:50

四の沼
11:05
三の沼の休憩所から望む羅臼岳
拡大写真
湿原 四の沼
湿原を抜けると短いが急登。羅臼岳は手前の山に遮られだんだん見えなくなった。登りきったあとは平坦な笹原を歩き、五の沼、そして羅臼湖の木道へと続く。笹が登山道を覆い隠している箇所があるので足もとに注意が必要だ。
終着点の展望台に到着。静かな羅臼湖、そしてその奥には知西別岳や遠音別岳の山並・・・予想以上の景色だった。振り返れば羅臼岳の山頂もちょっとだけ顔を覗かせている。かっちゃんも、「こんな天気でなければ来ることはなかったし、結果オーライ!」とご機嫌でメデタシ、、、
羅臼湖はウトロ側の知床五湖のような喧騒も無く、静かな知床に触れたい方や家族連れにはオススメのハイキングコースだ。
五の沼
11:25

羅臼湖
11:35
(休15分)

下山
12:35
五の沼 羅臼湖へ続く真っ直ぐな木道 羅臼湖展望台
13:00 知床峠に着く頃には、羅臼岳は雲の中。30℃を越える気温では晴天も長続きせず、、、
ウトロに移動し食料品を調達。そして、一度入ってみたかった「町営ウトロ温泉 夕陽台の湯」に向かう。ウトロの中心街から急な坂を登るとホテルや野営場があり、施設はその一画の林の中。車は進入禁止なので道路を挟んだ駐車場に止める。
さて、待望の温泉施設だったのだが印象は・・・最悪!
内湯は小さい浴槽と洗い場が7つ。露天も狭い上に湯が流れていない溜り湯で(循環もしていない)、葉っぱや虫がプカプカ。これではちょっと混んだだけで芋洗いだし、衛生上も問題があるのでは・・・。さらに貴重品のコインロッカーは100円が戻らない。公営温泉でこんなにひどい所は珍しいと思う。入浴料は500円だが(野営場利用者は400円)、その半額程度の価値しかないと思った。我がサイトで紹介していたが、考えねば、、、
夕陽台の湯
再び知床横断道路を通って羅臼へ戻り、中心街から急な坂を登った高台にある「林間キャンプ場」へ。
熊の湯があり登山口でもある「羅臼温泉野営場」とは違って静かな佇まい。温泉は近くに無いが喧騒が苦手な方はこちらがいいと思う。我が家もゆっくり夕食と翌日の行動食の準備をする。
再び宿泊場所の羅臼道の駅に下る。明日に備えて早めに寝ようとしたが、風がだんだん強くなり車も揺れ始めた。いつのまにか寝てはいたが、風の音と車の揺れで眠りは浅かった。明日が心配、、、


8月7〜8日 羅臼岳撤退へ


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