愛山渓温泉(1020m)〜沼の平(1400m)



2002年5月1日 コース 愛山渓温泉〜(山スキーコース)〜沼の平〜愛山渓温泉
コース
タイム
わが家の登山時間
3時間30分

休憩 30分
合計 4時間
国土地理院発行の数値地図、及び
「山旅倶楽部」オンライン地図を利用
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車中泊 道の駅当麻
登山口への
アクセス
国道39号、上川から旭川方向約5キロにある愛山渓ドライブインの横の道に入る(標識あり)。約20キロで着くが後半はダート。
温泉  愛山渓温泉 愛山渓倶楽部
関連情報  車中泊・温泉情報 表大雪(4)
 登山データ 愛山渓温泉
4月30日
22:00 札幌出発。
5月1日
1:00 道の駅当麻着、札幌より145キロ。車中泊。
5:45 道の駅出発。
6:45 愛山渓温泉着、札幌より195キロ。
駐車場に車はゼロ。平日とは言えGW期間中なので当然宿泊者がいると思っていた。これは予想外。
弱い霧雨が降っていたが青空も見えるので仕度を開始した。やがて温泉の従業員が背中にカゴを背負って出て来た。山菜採りらしい。車の横を通り過ぎたとき、「おはようございます」と声をかけたのだが、こちらを振り向きもせず無視・・・???。登山道の情報でも聞ければと思っていたのに、それはないだろう。ここの宿の人たちには今までもあまり良い印象がない。「大雪山の自然を守ることについても不熱心」、と言う話を聞いたことがある。かっちゃんの一言・・・「下山してもここの温泉には入らない!」。

今回は初めての山スキーコースでの入山。夏山登山道で行ければいいのだが、沢沿いで急斜面があるため積雪期は危険と判断。そこで山スキーコースにしたのだが、こちらは暖冬の影響で歩くのにはギリギリの積雪のようだ。目標は当麻岳か安足間岳だが、最悪でも沼の平まで行くことができれば・・・。
7:45 登山口を出発。晴れ時々くもり、気温3度。
何故か登山届のポストが取り外されたまま。時期的に早過ぎるからかな?
歩き始めから雪渓歩き。黄砂の影響で今年は汚い雪だ。
愛山渓温泉 愛山渓倶楽部
駐車場の奥には目指す沼の平が
沼の平の分岐を通り過ぎ松仙園への林道を進むと、すぐ橋を渡る。さらに林道を100mほど歩き、いよいよ左の樹林帯に入る(具体的には写真の説明を参照)。
山スキーの跡でもあれば嬉しかったのだが、昨夜の雨で消えているようだ。迷わないように赤い紙テープをつけながら登る。あとは、地形図、コンパス、高度計が頼りだ(赤いテープは下山時に回収)。
登山口で大あくびのかっちゃん

最初の林道歩き

沼の平との分岐を右に行き
松仙園への林道を進む
林道は右にカーブして上がっていく
曲がりきった所で写真の尾根に取り付き
左上に登っていく


ここから左の樹林帯に入る


迷わないよう
赤いテープを付けながら登る


休憩30分。気温2度。

斜度がきつくなったところで6本爪アイゼンを装着。朝はあれだけ晴れていたのが、いつの間にか怪しい雲が広がっていた。やがて雪がチラホラと・・・。所々にはスキーやスノーボードの跡があった。
スノーボードの跡
黄砂の中に所々に昨夜の新雪が
沼の平が近づき傾斜が緩やかになった。ダケカンバからハイマツ帯になり一面の雪原だ。視界が開け永山岳も姿を現した。ただ困ったのは、目印のテープを付ける木が少なくなったこと。晴れの予報だったのに空はだんだん暗くなり、不安を抱えながら歩を進める。三十三曲からの道に並行して歩いているはずだが、登山道はもちろん雪の下で見えない。
やがて不安が的中。強風と共に灰色の雲がやって来て、一瞬にして吹雪に。フリースを着込み前進したが、ガスも出て視界はさらに悪くなり、かっちゃんも寒さでご機嫌斜めになってしまった。後半になれば天気は安定するとの予想だったが、いかんせん横殴りの吹雪。沼の平目前にして、分岐で撤退を決意。
永山岳が姿を現す

急登を振り返って

木からツララが

中央奥が愛別岳
右端が永山岳
ルートを振り返って

この後吹雪になり
踏み跡も一瞬にして消された
10:25 下山開始。気温−5度。
黄砂で土色だった雪原が一瞬にして真っ白。同時に我が家のトレースも見事に消されていた。こうなると目印のテープが頼りだが、視界が悪い上に間隔が開いているのでなかなか見つからない。方角を確認しながらテープを探し、ゆっくり下山する。
沼の平の台地から急斜面を下る頃には吹雪も収まってきたが、逆に風は強くなってきて下山は正解だった。途中、山スキーで登ってくる中年男性に会った。沼の平の状況を説明し別れたが、あの強風では大変だったろうと思う。
11:45 無事下山。
吹雪で撤退という結果になってしまったが、春山ルートで沼の平まで行けたのは大きな収穫!
来年も絶対来るぞ〜!!
下山が早かったので十勝連峰の積雪の様子を見ながら帰ることに・・・。
その頃にはすっかり晴れて、沼の平の背後の山々がくっきりと見えていた。しかし、強風のため両手でハンドルを握っていないと車が真っ直ぐ進めない。山にいたらとても歩けるような風ではなく、引き返してよかった〜。

十勝岳の麓の吹上温泉でのんびりし、家路についた。
すっかり晴れて旭岳もクッキリ
(美瑛町にて)
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