7月17日 |
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22:00 |
札幌出発。 |
7月18日 |
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2:00 |
旭岳温泉着。車中泊。 |
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この時期の旭岳温泉は初めてだったが予想通り車中泊の車が多い。
起こしたら申し訳ないので急いでスペースを見つけ車を止める。テントも数張あるようだ。 |
5:00 |
起床。 天気は快晴。旭川の予想最高気温は30℃。 |
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もう周りの皆さんは起きて仕度をしている。さすが百名山、本州ナンバーの車が多い。6時始発のロープーウェイに向け我が家も準備を始める。6時近くになり温泉街の宿泊施設からも人が湧いてきた。覚悟はしていたが・・・
ロープーウェイ乗場に着くと既に長蛇の列。これだけの人数が同時に旭岳に向かうかと思うとウンザリし、時間はかかるが急遽逆回りの「裾合平〜旭岳」にコース変更。気温が高く午後からのガスも予想されたので、天気が良いうちに裾合平のお花畑を見たくもなり・・・ |
6:00 |
始発のロープーウェイ(100人乗り)は超満員で出発。 |
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やはり中高年が多く、ツアーもいるようだ。 |
6:10 |
姿見駅着。 |
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案の定皆さん一斉に旭岳を目指して出発していった。我が家はのんびりトイレに行き装備を点検。 |
6:20 |
空いた頃を見計らい逆コースに向かって出発。気温16℃。 |
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先を歩いているのが1組、後ろからは誰も来ない。夫婦池に向かい始めるとすぐ、花、花、花のお出迎え!
チングルマ、エゾノツガザクラ、エゾコザクラたちが咲き乱れ。この時期の旭岳は初めてだったが本当に来て良かった。これなら池を散策するだけの観光客も大満足だろう。もちろん、かっちゃんもご機嫌だ。歩を進めると、エゾイソツツジ、キバナシャクナゲ、コケモモなども次から次へと花の競演になった。
裾合分岐が近づくと木道歩き。以前はなかったので最近設置されたのだろう。 |
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右がロープーウェイ姿見駅
遠くに十勝連峰
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姿身駅周辺の散策路
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裾合平分岐へ 右は当麻岳
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エゾコザクラ 拡大写真 |
エゾノツガザクラ 拡大写真 |
エゾイソツツジ 拡大写真 |
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7:55 |
裾合分岐。分岐も木道になっていた。 |
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中岳温泉に向かって裾合平の木道を進む。意外に花が少なくチングルマも花期が終わっている。シマッタ!遅かったか!と思いながら一段高い木道に足を運ぶと、目に飛び込んできたのは広大なチングルマとエゾコザクラのお花畑!素晴らしいの一語に尽きる。
ここまで休憩はしていなかったが歩く速度はほとんど牛歩。立ち止まって花を眺めてる時間の方が長い感じだ。疲れもなく腹も減ってなかったがお花畑をおかずにして食事休憩。至福の時だ。(休憩20分)
休憩中に後方から登山者がやってきた。男性3人が等間隔で歩いてくるのだが、どうもグループではないようだ。
近づいてきた先頭の中年男性の服装を見て唖然!
何とワイシャツにネクタイ、スラックスに長グツ!!!
かっちゃんと二人で想像力を発揮し、山好きが出張中に時間が空いたので急に思い立ってやって来たのだろう、というところに落ち着いた。なかなか真似はできない。姿見駅で長グツの貸し出しをやってたことを思い出した。
実は過去にも一度同じ光景を見たことがあり、それはもっとすごかった。
大雪山の黒岳からお鉢平を一周したときのこと。やはり同じ服装だったが靴も黒い革靴で、どう見ても普通のサラリーマンだった。その人は登山口から3時間以上かかる北鎮岳に登って行った。
3人の男達はゆっくり花を眺めることもなく、あっという間に通り過ぎ姿が見えなくなった。我が家も中岳温泉に向かってさらに木道を進む。そこでふと嫌な予感がし先に行っていたかっちゃんを追い越すことにした。 |
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裾合平の木道とチングルマ畑 |
旭岳とチングルマ畑 拡大写真 |
旭岳とエゾコザクラ畑 |
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9:00 |
中岳温泉。 |
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予感は的中。ネクタイの男性は秘湯マニアだったのだ。私の目に飛び込んできたのは、湯が熱すぎて入れずタオルで前を隠し尻をこちらに向けてウロウロしている男だった。頭に残っていた綺麗な花の残像が消し飛んでしまった。
かっちゃんは「若い男のしまったお尻ならいいけど、腹が出ててブヨブヨの中年男の汚いケツをこんな所で見たくな〜い!」
ごもっとも。入るんならちゃんと入る、入らないんなら服を着る、どっちかハッキリしろ! 中岳温泉も有名になりすぎた感じ。
我が家は温泉の写真だけ撮り横の急な崖を登る。登り切るとイワヒゲのお出迎え。花を眺め温泉を見下ろして休憩(10分)。裾合平の方を見ると人影が結構動いてる。静かだったコースも賑やかになってきたようだ。
中岳分岐への道も、小規模だがイワウメ、エゾイワツメクサ、メアカンキンバイのお花畑が続く。花を眺めてのんびり歩いていたら遂に次から次へと追い越されるようになった。これだけのお花畑、急いで歩いてはもったいないと思うのだが… |
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中岳温泉への登りから裾合平を振り返って
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中岳温泉
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中岳温泉を見下ろして
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メアカンキンバイ 拡大写真 |
イワヒゲ 拡大写真 |
イワウメ 拡大写真 |
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10:20 |
中岳分岐。 |
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縦走路に出て一気に人が多くなった。我が家とは逆コースの旭岳を登ってきた人達、黒岳からの登山者がゾロゾロと。
この頃から雲が出て旭岳も全く見えなくなった。平地の気温が相当上がったのだろう。ガスが旭川の方角から流れてくる。歩いてきた裾合平もすっかりガスの中だ。
緑がほとんど無い砂れきの道になったが登山道脇には相変わらず花が咲いていた。以前登ったときと比べて予想以上の花の多さに驚く。ここから旭岳を越え姿見の池まで砂れきの登山道が続くが、最後まで花が途切れることは無かった。 |
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間宮岳への登りから振り返って
中央は北鎮岳 |
間宮岳への登りから振り返って
左…北鎮岳 右…お鉢平 右奥…黒岳 |
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10:55 |
間宮岳。休憩10分。 |
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ガスっているため休んでいると非常に寒く、旭岳に向けすぐ出発。
旭岳を登って来た人たちが次々やってくる。中には朝ロープーウェイで一緒だった人もいる。気になるのはすれ違う縦走装備の人にバテテル人が多いことだ。本州のような食事・寝具付の小屋などないから、重装備に慣れていないのだろうか。さらに旭岳の登りの頃は炎天下の暑さだった筈だ。高低差700メートルの登りで体力を使い切ってしまったようだ。 |
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旭岳と大雪渓 左側を登る |
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11:35 |
裏旭キャンプ地。サイト利用者は1組。休憩20分。 |
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いよいよ旭岳の大雪渓の登り。ここは雪渓があったほうが登り下りとも断然歩きやすい。土の部分は火山灰のため足を取られて非常に難儀する。まるで砂丘。
山頂から下ってくる中年女性のツアーとすれ違ったが、皆滑らないように恐々歩いてる。逆に滑ったほうが楽なのにと思ってたら、その横を男性があっという間に滑っていった。我が家も短時間で山頂へ。 |
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旭岳の大雪渓の登り |
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12:35 |
旭岳山頂。 |
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スゴイ人だった。登山遠足まで… ガスの中で風も強く、当然休憩はパス。
こんな状況の中わざわざ山頂で休憩する理由は一つもない。我が家の場合ピークが目的ではないので山頂は素通りすることが実は多い。
姿見の池が見えるところまで歩きにくい砂れきの尾根を一気に下り、休憩30分。
建築中の旭岳石室を過ぎ、池散策の観光客の雑踏をぬってロープーウェイ駅へ。 |
14:20 |
姿見駅着。トイレ休憩25分。休憩所は観光客で溢れていた。 |
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疲れていたらロープーウェイで下りる予定だったが、時間も早く余力も残っていたので旭岳温泉まで歩いて下山することに。樹林帯の中で少し暑かったが、途中の湿原にはワタスゲやエゾカンゾウも咲いていた。途中男性一人に追い抜かれたが他には誰にも会わず、最後も静かな山歩きで終わった。 |
16:20 |
旭岳温泉着。 |
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暑さ対策として水は二人分で4.5リットル担いだが、途中からガスって寒くなったため結局3リットルしか飲まなかった。
登山時間については、お花畑でのんびりした割にはかからなかった。後半登山者が多くなり、人込みが嫌で飛ばしたためだと思う。
さあ温泉に向け出発!
途中東川町のスーパーで豆腐などの食料を調達。
夏山下山後の夕食は冷奴が一番! |
17:40 |
東神楽森林公園の「森のゆ花神楽」で汗を流す。 |
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入浴後かっちゃんは生ビールを美味そうに… |
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森林公園の駐車場で冷奴中心の夕食をとる。他にも車中泊が数台。 |
7月19日 |
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3:00 |
森林公園出発。かっちゃんは就寝中。 |
6:00 |
札幌着。 |
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当日仕事のかっちゃんは、そのまま我が家の駐車場の車の中で8時まで就寝。休みの私は登山用具のメンテナンスと洗濯を。睡眠不足を昼寝で補い、結局夜までPCの前には座れなかった。 |